歯科における再生医療
①歯を失わないように歯周組織を再生する方法
歯周組織再生療法(GTR法)
人工膜を歯肉と他の歯周組織(歯根膜や歯槽骨)の間に入れる方法です。
エムドゲインを用いる方法(エナメルマトリックスタンパクを主とする材料)
歯根にジェル状の薬剤を塗る方法です。
②歯の移植
抜いた歯の場所に、別の自分の歯を植え込み、機能させる方法です。
③骨再生療法
インプラント治療時に必要な顎の骨。その骨が足りない場合、骨を再生させる必要があります。
その骨の再生を安全に確実に迅速に促す為に、フィブリンゲルなどを用いた再生療法があります。
④インプラント治療
顎の骨に人工歯根を植え込み、その上に被せ物を入れ自分の歯と同じように機能します。
治療促進・骨再生等、様々な再生医療に活躍する成長因子
- PRP(多血小板血漿)
- CGF(濃縮成長因子)
- PRGF(多血小成長因子)
- PRF(濃縮血小板)
2014年11月25日に「再生医療等安全性確保法」が施工されました。 患者様の血液を採取し、遠心分離機を用いてフィブリンゲルや多血小板血漿を作成することについて、手続きが必要となりました。 大阪ITRデンタルクリニックでは、その作成手続きを行っております。
未来へつながる再生医療
再生医療とは
最近、医科歯科ともによく耳にする再生医療とは、日本再生医療学会によると『再生医療とは機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対し、細胞を積極的に利用して、その機能の再生を図るもの』とされています。
人間の体は約200種類以上の細胞で出来ており、再生医療に用いる細胞として特に期待されているのが【幹細胞】と呼ばれる細胞です。
幹細胞とは
自己複製機能
幹細胞が分裂して2つの細胞が生じた際、一つは増殖せずに自分自身を複製し、幹細胞を生み出す
多分化能
分裂したもう一つの細胞は、更に増殖し多種類の細胞に成長します。
幹細胞の種類
多能性幹細胞
・ES細胞
・IPS細胞
組織幹細胞
・造血幹細胞
・骨髄幹細胞
・脂肪幹細胞
・歯の幹細胞
※この2つの能力が無ければ、私たちの体をつくる細胞を生み出すことはできません。
幹細胞を複製できなければ新たな細胞を供給できなくなり、身体を維持する事が出来ません。その為、幹細胞は私たちの一生を支える大切な細胞なのです。 医科だけでなく歯科でも再生医療は多くの患者様の助けになるのは間違いないです。 まだまだ研究課題が多く残されていますが、最近では、東京理科大学でマウスの歯の再生に成功しています。
近い将来、私たち人間の歯の再生も行える日が来る事でしょう。 期待して待ちたいですね。