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「スケーリング」とは、超音波を使った超音波スケーラーで器械的に歯茎や歯周ポケット内からプラーク、付着物、歯石を除去する治療方法です。ハンドスケーリングは主に歯肉縁上歯石を除去する場合と浅い歯肉縁下歯石を除去する場合に用います。超音波スケーリングは、毎秒25000～40000回の振動と注水で、ブラッシングではとれない石灰化している歯石を簡単に除去することが可能です。スケーリングをした後には、「ルートプレーニング」によって歯の表面を滑らかに整えます。なお、歯と歯の間の隙間が広がったり、歯が長くなったりしたように感じられますが、これは歯垢や歯石が取れため、炎症を起こしていた歯茎が引き締まったからですので、ご安心ください。

歯周病の治療方法は症状の進行度合いによって異なりますが、すべての症状に共通するファーストステップは、ブラッシングにより歯や歯周ポケット入口付近に付着した歯垢を取り除く、「プラークコントロール」です。このプラークコントロールを適切に行った上で、次に歯科医院にて歯垢や歯石などを除去する「スケーリング」を行います。スケーリングでは、ハンドスケーラーという先端に刃の付いた細い器具で歯石を削り落としたり、超音波スケーラーの振動により、歯石を破砕・除去し、水で洗い流したりします。さらに症状が進行し、深い歯周ポケットを形成している場合には、スケーリングに加えて「ルートプレーニング」を行います。これは、歯周ポケットの奥に付着した歯垢や歯石を除去した上で、歯根面を滑らかで清潔な状態に整えて、歯周組織が治癒しやすい状況を作る方法です。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning：プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、ブラッシングなどのご自宅でのケアだけでは落としきれないバイオフィルム(細菌の塊)などの汚れを、歯科医師や歯科衛生士が専用器具を用いてきれいに除去するクリーニングです。バイオフィルムは一度きれいにクリーニングしても、3ヶ月程度で再び作られてしまいます。なので、患者様の歯の状態やご自宅でのケア状況によっても異なりますが、3ヶ月に1回程度の頻度でPMTCを受けられて、常に歯を清潔な状態に保つようにしてください。

歯周病治療の中でも欠かせない正しいブラッシング(歯磨き)指導を行っております。毎日歯みがきをしているのに、なぜ虫歯、歯周病になってしまうのだろう？と思っている方はいませんか?それは、ご自身ではきちんとブラッシングをしたつもりでいても、実際は正しくブラッシングができてない場合がほとんどだからです。
「磨いている」と「磨けている」とでは大きく違います。患者様にセルフケア力を高めて頂くと同時に、ご自身では適切に磨くのが難しい場所などは、歯科衛生士がお手入れのサポートをさせて頂くプロフェショナルケアが必要だと考えております。また、歯の染め出しをすることで、磨き残しや磨けていない部分が一目瞭然で分かります。
ご自身では見えにくいところも歯科衛生士がしっかりとチェックし、患者様お一人おひとりに合った磨き方や歯ブラシやデンタルフロスなどをご提案させて頂きます。

当院ではスケーリングやルートプレーニングなどのクリーニングを行う時はもちろんのこと、それ以外のクリーニングの際にもマイクロスコープを使用して、より精密で効果的なクリーニングを行うように努めています。また、歯科医師だけでなく、歯科衛生士もマイクロスコープを使用しているのも当院のクリーニングの大きな特徴です。歯科衛生士がマイクロスコープを用いてクリーニングを行っている歯科医院はあまりありませんが、マイクロスコープを使用するのとしないのとでは、効果に大きな差が現れます。より精密かつ効果的なクリーニングにより、歯を清潔な状態に保ちたいとお考えであれば、是非大阪ITRデンタルクリニックで治療を受けられることをおすすめします。